藍住で創業した先輩たち

simple life 豊川 聡史さん

豊川聡史さんは、リフォーム工事やお部屋のメンテナンスなどを請け負う「simple life」を営んでいます。 2015年に創業するまでは、不動産会社の工務部でマンションなど賃貸住宅のリフォーム工事を担当していました。 会社員時代は朝から晩まで働きづめの忙しい毎日を送っており、まだ幼い子どもや奥様との時間もほとんど取れない状態だったそうです。

「何のために仕事をしているんだろう」と悩んでいた豊川さんは、ある日一冊の本と出会います。
"世界でいちばん貧しい大統領"と呼ばれる南米ウルグアイの前大統領の経験に裏付けされた言葉の数々に触れ、時間とお金に対する価値観の大きな変化があったそうです。

ほどなくして、会社を退職。
そして、リフォーム専門の工務店を営みはじめました。

はじめは知り合いのツテを伝って、リフォームの案件を紹介してもらっていました。
けれども、見積もりを出しては競合他社に仕事を取られてしまったり、 仕事をいただけても利益がほとんど残らなかったりと、苦労をすることも多かったそうです。

「自分の得意分野を作ろう!」と、豊川さんは床張りの技術を磨いていきました。
建築工事の中でも"床張り"を専門にできる職人は高齢化で人手不足。
実直な人柄で、ていねいに仕事を行う豊川さんには、次々と声がかかるようになりました。
今では徳島県内はもとより、近県の現場にも足を運んで、新築マンションや大型公共建築の床工事を行っています。

また、日々の仕事の様子をinstagramで発信をしている豊川さん。
instagramに掲載した写真を見て「リフォームの相談に乗って欲しい」と、店舗の改装の問い合わせをいただくこともあるそうです。

「こだわりをどうにか形にしてあげたい」と、もちかけられた相談にはとことん付き合うという豊川さん。
流木を使ったインテリアや、装飾タイルを使ったキッチンなどユニークな提案をして、喜んでくださったお客様が次のお客様を紹介してくれることも。

創業時には、創業塾に通っってさまざまなノウハウを学んだり、創業塾で出会った講師の方から「あったかビジネス」に申請を進めていただいたおかげで、30万円の補助を受けることができました。

「忙しいけれども、充実した毎日です」と、豊川さん。
独立してからは、休日には少年野球に励む息子さんの応援にでかけるなど、家族団欒の時間もしっかり持てるようになったそうです。 
奥さんのめぐみさんと二人三脚で、これからもいろんなことにチャレンジをしていきたいと目を輝かせていました。

(2018.10取材)

店舗名 simple life
住所 板野郡藍住町勝瑞字正喜地7-28
URL https://www.instagram.com/simplelife1682/

 

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