藍住で創業した先輩たち

漢方ライフケア教室 美・活・巡*hibi-ra* 吉田千景さん

一戸建ての住居を開放して、漢方ライフケア教室「美・活・巡*hibi-ra*」を2017年1月にオープンした吉田千景さん。
10代の頃から医学や健康への関心が高く、独身時代は医療系の仕事に携わったり、結婚して子どもが生まれてからも図書館で借りた書物を読んだりして、興味のアンテナを張って知識を深めていました。
そんななか、漢方の資格があることを知り、資格取得に向けて通信教育と独学で勉強を始めました。

実は大学受験の時には医学部を受験し、医師になることを志していた時期もあったという吉田さん。
けれどもご両親から「医学部に行くより、家事が出来るお嫁さんになりなさい」と言われ、医学部受験を断念。「若い頃は、自分がやりたいことができないことをすべて親のせいにしていました」と、懐かしそうに話してくれました。

けれども、大人になって出会った親友の厳しいアドバイスで、これまでの自分の甘さや、自分で道を切り開いていくことの大切さを学び、一念発起。
3人のお子さんの子育てをしながら猛勉強をし、漢方スタイリスト、漢方養生指導士、健康管理士1級などの資格を次々と取得しました。

そして、友人に誘われて2016年度の藍住町創業塾を受講。
「どんなことを勉強するのかよくわからないまま行ったんですよ」と、笑う吉田さん。
けれども8回の講座を通して、創業に関する心構えやビジネスプランの立て方など、これまで知らなかった多くことを学ぶことができたそうです。

また、創業塾を通して励ましあえるたくさんの仲間ができたことも、吉田さんの起業を大きく後押ししてくれました。
それぞれの目標に向けて邁進する前向きな姿勢に励まされ、困った時にはすぐに手を貸してくれる仲間は、これまでずっと子育てに専念して専業主婦だった吉田さんにとってはかけがえのない出会いだったと言います。

創業塾を修了後、ほどなくして自宅を改装してサロンをオープン。
漢方の知識を活かして、食事や生活習慣などについてアドバイスをするライフケア教室や、料理教室・スイーツ教室を開催しています。

まだそれと並行して「創業促進・あったかビジネス支援事業」にも申請し、ビジネスプランが認定されたことも大きな励みになったと言います。
そして、この事業に認定されたことで得られた補助金をサロンの備品の購入に充てることができたそうです。

近くの工房を借りてスイーツの製造販売もはじめました。
からだに優しいケーキやグラノーラなどの漢方スイーツはリピーターが多く、創業塾の仲間とマルシェを企画して販売するなど積極的に活動しています。

小学校6年生・4年生・2年生のお子さんのお母さんでもある吉田さん。
「今、一番優先したいのは家族のこと。
 そして家族のたくさんの協力があって、好きな仕事をすることができています」
とうれしそうに話します。

今後はお子さんの成長とともに、少しずつ基盤を整えて活動の幅を広げ、漢方を取り入れた暮らしの魅力を多くの人に伝えていきたいと、これからの夢を語ってくれました。

(2017.11取材)

店舗名 漢方ライフケア教室 美・活・巡*hibi-ra* 
住所 板野郡藍住町勝瑞字西勝地337-2
Facebook https://www.facebook.com/Hibira-1807881516148848/

 

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